■ 11月11日駅からDAN歩第8回「新駅からDAN歩」ご報告
駅からDAN歩第8回高輪ゲートウェイ駅〜麻布十番駅のご報告です。
天気:晴れ 案内:北原正史
3月14日に暫定オープンしたデザイン隈研吾氏の「高輪ゲートウェイ駅」は福島県、宮城県の木材を利用した「和」が感じられる未来実験実証駅で、この周辺を再開発後、2024年に本開業の予定だという。
「泉岳寺」山門の天井には「江戸三龍」のひとつ、銅彫大蟠龍が彫られていて見事である。赤穂義士墓地へ。入り口の門は浅野家の鉄砲州の上屋敷(現聖路加病院)の裏門で明治時代に移築したもの。墓塔を見るとすべて戒名の最初の文字は「刃」となっている。中門を出て小泉商店前を左へ、知る人ぞ知る細い道を進む。伊皿子の地名の由来となった明国人「伊皿子」の墓がある「正源寺」を過ぎると二本榎通りにでる。都営高輪一丁目アパートへ入ると突き当りに「大石良雄他十六人忠烈の跡」、熊本藩細川氏の下屋敷で元禄16年2月4日切腹した。 すぐ近くに「細川邸のシイ」が当時のまま残っていてすごい。木々の間から見える高松中学校は戦後、財産物納で高松宮から譲渡され昭和24年5月に移転。高松宮殿下御考案の校旗を御下賜いただいたという。
「仙洞仮御所」2018年1月5日「元祖山手七福神巡り」で、天皇陛下が退位された後に仮住まいされるという「高輪皇族邸」の正門前でみんなで撮った写真は忘れられません。今は上皇、上皇后が住まれているので警備もいて写せません。
三田台公園に「伊皿子貝塚」発掘調査で剥離保存された貝層画面があり「へぇ〜」。貝塚調査からここは生活の場ではなく貝の加工場跡と考えられている。斜めの細い道へ入り有形登録文化財「キリスト友会フレンズセンター」に寄った後、「薬王寺」へ。この寺に江戸時代の俳人「加賀の千代女」が読んだ俳句「朝顔につるべとられてもらひ水」のモデルとなっている井戸があり朝顔も咲いていて当時を思い起こせます。女性群からは「小学校の教科書でならった有名な俳句よ」の声、私はまったく覚えてない。魚籃坂の地名となった赤い門がある「魚籃寺」に寄りる。下見の時に私服警官や警備がいっぱい。すぐに上皇が戻れると聞いたとき、白バイが先導してきた。2台目に窓を開けて上皇が穏やかな笑顔で私に手を振ってくれた。思わず頭を下げて手を振った。テレビニュースしか見たことなかったが2mぐらいの距離で拝謁し感激だった。長松寺の儒学者の荻生徂徠墓へ。赤穂浪士の処分裁定論議で義士切腹論を主張した。落語、講談「荻生豆腐」が面白い。
昼食後、古川橋から「善福寺」へ。幕末に「アメリカ公使館」となった。「福沢諭吉の墓」、「越路吹雪の歌碑」がある。樹齢750年以上の「逆さいちょう」には圧倒される。「赤い靴きみちゃん像」も赤マスクをしていた。約5キロ、天気が良くて楽しかった。皆さん、ありがとうございました。(北原)