■ 9月28日(水)第11回 田園都市線・半蔵門線 沿線DAN歩 渋谷〜青山一丁目 案内:金光さん
約2ヵ月ぶりのDAN歩だ。 台風一過の秋晴れ、空気も澄み切り肌にあたる秋風が気持ちよい絶好のウォーキング日和になった。今回は若者の町渋谷をスタートし住みたい街のベスト10に名を連ねる青山一丁目まで≒7.8kmの行程だ。 渋谷一帯は渋谷川と宇田川に挟まれた谷間にあり、江戸の時代には風光明媚な農村地帯であったらしい。 渋谷は35年近くも通勤で通ったところでもあるが、東急デパートの下を河が流れ、そのために地下街造れなかった事実など全く知らなかったし、ましてや土日を除いて毎日乗っていた銀座線のホームが何故地上三階の高さに作られていたのか、などには全く疑問も持たなかった。 近くに住んでいても意外に知らないことが多い。 全くその典型だな、と感じている次第です。 10時に忠犬ハチ公前に集合し、渋谷駅の構内を抜け東口に出、銀座線のガード下を抜けて明治通りの上にかかる歩道橋を上り恵比寿方面を眺めるとビルとビルの合間に渋谷川を見ることが出来る。今はほとんど水も流れておらず、嘗ては豊富な水量を誇った面影は既に無いが、れっきとした二級河川に指定されている。歩道橋を降り、警察署前の246街道(大山街道)の坂を南青山方面に登りきり、振り返るとかなり下方に渋谷駅を見ることが出来、駅が谷底に作られていることが判る。 生産性ビルの所を右折し東福寺に着く。門柱の右側に澁谷山と書かれており、昔このあたりが丘陵地帯であったことがわかる。金王神社のある場所にはかって渋谷城があったそうで、境内にその痕跡を残す土台石があった。ここの社殿は春日局が寄進、江戸初期の建築様式を伝える貴重な建物として有形文化財に指定されている。この神社には頼朝が金王丸の功績を称え移植したといわれる桜がり、一枝と八重の花が入り混じりで咲く珍しい品種で金王桜と命名されていた。この後、氷川神社に向う。境内に江戸三大相撲の一つ金王相撲場の跡があり、毎年9月28日に力士を招いて相撲大会が催されていた。今でもその伝統を残し、相撲大会が行われているそうである。 白根記念渋谷博物館前にある日本では珍しい白松と、通を渡った向側に常盤御前が植えたと言われる常盤松を見て、宮下公園へ向い、メトロプラザで昼食。午後は、宮下公園内を抜け、キャッツストリートに入る。 この通は渋谷川を暗渠にして出来た通で、表参道づくこのあたりは風光明媚な稲作を主農業とする農村地帯であり穏田町と呼ばれ、北斎の富岳三十六景からもその様子がうかがい知れる。今は若者向きの洒落たファッションショップの立ち並ぶ街に姿を変えている。 此処を通り抜け原宿の代名詞にもなった“竹下通”に入ると一変して若いギャル達で賑わい、一瞬違和感を覚えた. 東郷神社をお参りして秩父宮ラクビー場を外から眺めて、青山一丁駅で散会となった。皆様ご苦労様でした。金光記